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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦いずも AN/USC-42衛星通信アンテナ

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和歌山港・護衛艦いずも艦上にて

今年7月15日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のいずも型護衛艦1番艦「いずも」。自分は前後の入出港を含めて撮影しに出掛けていました。夏のビッグイベントでしたね(笑)。

その際に撮影した護衛艦いずもの各種装備品を撮影順に掲載しています。今回掲載するのはAN/USC-42衛星通信アンテナ。護衛艦いずもの衛星通信用のアンテナとしては先にNORA-1/NORQ-1を掲載していますね。

以前掲載したNORA-1/NORQ-1は防衛省が運用する衛星通信システムに接続する為のアンテナでしたが、今回のAN-USC-42は米海軍の衛星通信システムに接続する為のアンテナです。

そのため全ての護衛艦に搭載されているわけではなく、ミサイル防衛で米海軍との広域連携が必要とされるイージスシステム搭載艦や護衛隊の旗艦的存在であるヘリコプター搭載型護衛艦などに搭載されていますね。

このアンテナを介した通信は、NATOの戦術データリンクであるリンク16の見通し線外通信に使用されます。リンク16は周波数帯にUHFを採用したためそのままでは見通し線内での通信しか出来ず、衛星を介することによって見通し線外通信を実現しています。

海上自衛隊で初めてこのAN/USC-42を搭載したのはこんごう型護衛艦4番艦「ちょうかい」で、護衛艦ちょうかいでは従来のリンク11/14に代わってリンク16に対応しました。

こんごう型の1~3番艦も就役後の改修によってリンク16に対応するようになっており、それに伴ってアンテナもAN/WSC-3からAN/USC-42に換装されていますね。

艦載用の衛星通信アンテナは死角をカバーするために2基搭載されることが多く、いずも型護衛艦では右舷側のスポンソンに設置されています。

イメージ 2

艦内から撮影したAN/USC-42。前方に設置されているもので、トップの写真も前方のアンテナです。

イメージ 3

後方に設置されているAN/USC-42。正確に言うとAN/USC-42は通信ターミナルの名称で、アンテナそのものはAV2099という名称のようです。


・・・以上、急に寒くなったなぁ。鉄道員日記がお送りしました。

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