アジア太平洋トレードセンターにて
今年3月15日に開催されたOSAKA防衛・防災フェスティバル。自衛隊の装備品が多く展示されていましたが、その他にも国土交通省・警察・消防などが展示を行っていました。
国土交通省は近畿地方整備局からこの排水ポンプ車と照明車を展示していました。一番上の写真の奥の方に照明車が見切れていますね。
国土交通省の保有する排水ポンプ車は、台風や局地的豪雨による浸水被害やポンプ施設の故障などに対応するために配備されている物で、自治体でも保有している所があります。
写真の排水ポンプ車はクボタが製造・販売を行っている60m3ポンプ車で、トラックの荷台に小型の水中ポンプ・フロート・排水ホース・制御盤・発電機などを搭載しています。
ベースとなっている車両は日野・プロフィアですね。クボタでは他にも30m3ポンプ車や20m3ポンプ車を販売しており、ユーザーが用途に合わせて最適なサイズを選択できます。
両側に搭載された水色の筒が水中ポンプであり、その上部にあるオレンジのフロートに取り付けられて設置されます。
水中ポンプは1台あたり毎分5.0m3の排水量で10m揚水する能力を持ち、また2つのポンプを直列で接続すると排水量は半減しますが、揚程を倍にすることができます。重量は30kgで、人力で持ち運ぶことができますね。
60m3ポンプ車は12台を搭載しており、合計で毎分60m3の排水能力を持っています。動力源となる電気は北越工業製の300kVA発動発電機で賄われます。
水中ポンプには超低水位排水タイプ・大水量タイプ・高揚程タイプもあり、超低水位排水タイプは水深8mまで排水が可能、大水量タイプは毎分7.5m3の排水能力を持ち、高揚程タイプは1台で20m揚水する嚢旅行を持っています。
近畿地方整備局の60m3ポンプ車は平成20年度に納入された物で、1台のみ納入されています。また30m3ポンプ車も5台が同年度に納入されているようですね。
この度の鬼怒川の堤防決壊で、大きな浸水被害が発生した常総市で活動を行う姿が報道映像などで確認できます。もしかすると写真の排水ポンプ車も応援に駆けつけているのかも知れません。
・・・以上、急に重くなった。鉄道員日記がお送りしました。