五井にて
小湊鐵道の五井駅で撮影したキハ200形キハ209。キハ200は既に2回掲載していますが、今回のキハ209は今までとは明らかに違う、見た目からも動いていないことが解るような状態ですね。
キハ200形は小湊鐵道が1961年から1977年までに14両を導入した気動車で、製造は全車が日本車輌。それまで小湊鐵道で運行されていた雑多な戦前製の気動車を置き換えるために導入されました。
基本的に国鉄のキハ20系を基本としつつ小湊鐵道独自の設計を盛り込んでおり、現在では貴重なDMH17系のエンジンを積んでいます。
最終製造車は1977年製ですが、機器統一の為に最後までDMH17Cが搭載されています。1977年製の2両は日本で最後にDMH17系エンジンを搭載した完全新造車ですね。
これらのエンジンは国鉄でも多く使用され、現在はその多くが機関更新などによって置き換えられていますが、小湊鐵道では変わらず全車が搭載し続けています。
製造が16年に渡ったため製造途中で様々な仕様変更が行われており、外観で大きく異なるのはドアと窓周辺ですね。
ドアはキハ201~キハ206までがプレスドアでキハ207以降が通常のドア、窓はキハ201~キハ210までが非ユニットサッシでキハ211以降がユニットサッシとなっています。
その他ヘッドマークステーやテールライト周辺の反射板、上り方のジャンパ栓受けの有無などが車両によって異なります。
写真のキハ209は車両故障により長らく動いていない状態で、ご覧のように色あせて錆が浮き、ぼろぼろの状態となっていますね。エンジンも取り外されてしまっているようです。
このキハ209は反射板、上り方のジャンパ栓受けが設置されているタイプですが、ジャンパ栓受けは片方が取り外されており、テールライトの上にある銘板も無くなっています。
因みに、キハ209の奥に見えるのは保存車であるキハ5800。
・・・以上、日本橋で気がついたら5000円使っていたef_end_63がお送りしました。