護衛艦まつゆき艦上にて
2014年の7月27日に海上自衛隊舞基地で行われた舞地方隊サマーフェスタ。様々な艦艇の公開が行われ
、まず自分が乗艦して見学したの「まつゆき」でした。
、まず自分が乗艦して見学したの「まつゆき」でした。
その「まつゆき」の装備品を続けて掲載しています。今回は74式アスロックSUM発射機。前回が68式3連装短魚雷発射管だったので連続して水雷関係の装備となりますね。
アスロックとはAnti Submarine ROCketの略で、アメリカ海軍が開発した艦載対潜ミサイルです。開発は1955年から始まり、配備が1961年に始まった古い装備品ですが、現在も改良を重ねて使用されていますね。
アスロックは短魚雷に飛翔用ロケットを取り付け、従来よりも遠距離に迅速に魚雷を投射する目的で開発されました。かつては短魚雷の代わりに核爆雷が用意されていた時代もありました。
写真の発射機はMk16発射システムを三菱重工でライセンス生産したものであり、このシステムはMk112発射機と再装填システムなどで構成されています。
Mk112発射機は2段4列の8連装で、1列ごとに仰角を取れる構造になっており、発射の際は前方の観音扉が開いてレールが伸張し目標方向を向いて発射されます。
発射後はロケット部と短魚雷が切り離され、切り離された短魚雷はパラシュートを開いて着水、着水後はパラシュートを切り離し魚雷本体の誘導装置により目標へ誘導されます。
このように空中に飛翔させることにより水中を航走させるよりも射程の延伸と到達時間の短縮を図ることが出来ます。投射距離はロケット部の切り離しタイミングで調整されるようですね。
使用される短魚雷は通常の短魚雷と同じ物で、Mk44やMk46、海上自衛隊の場合73式魚雷や97式魚雷が使用されます。
写真のMk112発射機以外からもアスロックは発射可能で、対空ミサイル用であるMk10発射システムやMk26発射システムなどがアスロック運用に充てられていました。逆にこのMk112発射機からハープーンなどアスロック以外のミサイルを発射することも可能。
現在は更に発展して垂直発射装置から発射可能なアスロックも開発されており、最近の艦はそちらを採用していることが多いですね。
海上自衛隊ではやまぐも型護衛艦から搭載を開始し、あぶくま型護衛艦まで搭載されました。こんごう型護衛艦以降は垂直発射型アスロックを搭載しています。
アスロック弾庫の扉。はつゆき型・あさぎり型やはたかぜ型ではアスロック発射機の直後に弾庫があり、直接再装填が可能な配置となっています。
・・・以上、こどもの日か~ef_end_63がお送りしました。