和歌山港にて
本日、和歌山港の沖合で海上保安庁第五管区海上保安本部による救難・テロ対策訓練が行われました。一般人の参加が可能でしたが、自分は応募締め切り後にイベントを知ったので参加することが出来ませんでした。
それでも参加した海上保安庁の船艇の入出港を撮影してきましたので、順次掲載したいと思います。まず最初に掲載するのはLM208 はくうん型灯台見回り船「こううん」。
はくうん型灯台見回り船は離島など沿岸域の灯台や航路標識を担当する中型の灯台見回り船で、公称船型は23メートル級灯台見回り船となっています。
灯台見回り船は海上保安庁が管理する灯台や浮航標などのメンテナンスや補給を行う船であり、灯台の中には島嶼に設置された物など陸路からアクセスするのが難しいものがあるため保有しています。
海上保安庁では排水量50トン以上の灯台見回り船をLM、50トン未満の灯台見回り船をLSとして分類しており、現在のLMは写真のはくうん型のみ、LSははつひかり型と1隻のみの「あきひかり」が存在します。
はくうん型の1番船「はくうん」は1977年の就役で、以降数年おきに同型船が建造されています。写真の「こううん」は11番船で2001年3月16日に就役しました。
建造ペースがゆっくりで期間に開きがあるため建造途中で何度も改良が加えられており、とくに写真の「こううん」は操舵室の形状が大きく変更されました。
はくうん型は既に8隻が退役しており、残るは3隻となりました。航路標識の管理は外部委託が進んでおり、今後灯台見回り船は建造されない物と思われます。
はくうん型灯台見回り船は総トン数75t、全長23m、幅6m、深さ2.8mで主機関はディーゼル2基。出力は1080馬力で最大14ノットを発揮できます。写真の「こううん」はエンジン改良によって17ノットに速力が向上しました。
和歌山港沖での訓練に向けて出港していく「こううん」。
訓練海域に向かう「こううん」。
訓練終了後に入港してくるシーン。
船体後部には航路標識に直接横付けするために防舷物が取り付けられています。
所属する神戸海上保安部に戻るため出港していく「こううん」。
・・・以上、前にも和歌山港で撮影したことがある。ef_end_63がお送りしました。