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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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JA6760 和歌山県防災航空隊 Bell412EP「きしゅう」南紀白浜空港

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南紀白浜空港にて

昨年9月12日に南紀白浜空港で行われた空の日フェスタ2015。その際に撮影した和歌山県防災航空隊のベル412EP JA6760「きしゅう」の写真を掲載します。

JA6760「きしゅう」は和歌山県の防災ヘリとして南紀白浜空港を拠点としており、この空の日フェスタでも毎年展示飛行を行っていました。所が去年は検査の時期が被ったのか姿を見れず、2年ぶりの空の日フェスタでの撮影でしたね。

ベル412はアメリカのベル・ヘリコプター・テキストロン社が開発、製造している汎用ヘリコプターで、UH-1D/Hの民間モデルであるベル205を双発化したベル212の発展型です。初飛行は1979年、運用開始は1981年。

ベル212のローターブレードが2枚だったのに対し、ベル412は4枚となりました。ローターヘッドのベアリングがエラストメリック・ベアリングとなり、従来よりも軽量となったため巡航速度が向上し、また騒音や振動の削減にも成功しました。

派生型のベル412EPはデュアル・デジタル自動飛行制御システムを導入しエンジンをPT6T-3BからPT6T-3Dに換装したタイプです。

写真のJA6760は1995年7月19日に新規登録された機体で、定置場は南紀白浜空港。1996年3月9日に防災ヘリとしての運行を開始しています。

和歌山県防災航空隊は阪神・淡路大震災を教訓として創設された防災航空隊で、防災航空センターの下に編成されています。防災航空センターは各消防本部から派遣された職員と運行委託先の東邦航空社員、県事務職員で構成されています。

今回の南紀白浜空港空の日フェスタではオープニングフライトと救難展示を行いました。

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後方から撮影。ベル412EPはBLRエアロスペース社が開発したファストフィンシステムを装備可能ですが、写真のJA6760には装備されていませんね。

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胴体下面。機体の下方を確認するためのミラーの他、スピーカーが標準装備されています。写真は更に空中消火用のドロップタンクを装備した形態。

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機内の様子。機内には乗員2名の他に13名が搭乗する事ができます。

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吊り上げ用のホイスト。救難ヘリには欠かせない装備ですね。制限荷重は272kg。

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機体下面に装備された消火用ドロップタンク。ISOLAIR社製のEliminator 兇如⇒椴未1300リットル。ため池などの上空でホバリングし、ホースを垂らして給水することが出来ます。

またバンビバケットのような大型のバケツを使用することも可能。

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オープニングフライトで同じく南紀白浜空港を拠点とする和歌山県警のJA6808「きのくに」と編隊飛行を行うJA6760「きしゅう」。

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救難展示のため離陸した「きしゅう」。

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降下員を待機させつつ要救助者の上空に接近。

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降下員がホイストにより降下。

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要救助者を確保し、吊り上げて機内に収容しました。

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続いて担架に収容された要救助者の救助。2名の降下員が降下し、要救助者を確保して吊り上げポイントへ搬送。

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そこへ「きしゅう」が接近。

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要救助者を収容した担架と降下員1名を同時に吊り上げ、機内へ収容。この後もう1名の降下員も収容されました。

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救難展示を終えて防災航空センターのヘリポートに着陸する「きしゅう」。

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地上展示される「きしゅう」。機内を見られるとあって多くの人が見学していました。

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最後に説明書き。


・・・以上、やっと書くことが出来た。鉄道員日記がお送りしました。

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