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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上保安庁 JA918A MH918 第五管区海上保安本部「しらさぎ」S-76D 和歌山港

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和歌山港にて

和歌山港で撮影した海上保安庁のS-76D JA918A「しらさぎ」。海上保安庁での登録記号はMH918。この日和歌山港沖で実施された展示訓練に参加するため飛来していました。

自分は和歌山港を出入港する巡視船艇を撮影しに行っていたのですが、こうしてヘリも撮影することが出来たのは予想外で嬉しかったですね。

S-76はアメリカのシコルスキーエアクラフト社が開発した中型汎用ヘリコプターです。原型機の初飛行は1977年と古いヘリですが、現在も改良を重ねて製造が続いています。

外見や乗り心地の良さから自家用や遊覧飛行用などにも広く使用されている機種ですね。日本では警察・消防などの他、報道社用機としても採用されています。

原型のS-76AからA+、B、C、C+、C++、Dの各派生型が開発されており、それぞれ搭載エンジンが異なります。写真のS-76Dは最新型でエンジンも過去最高出力となっています。

S-76Dのエンジンはプラットアンドホイットニー・カナダ社製のPW210Sが搭載されており、1基あたりの軸馬力は1000shp。双発機なのでS-76D1機のエンジン出力は2000shpとなりますね。

海上保安庁は従来から陸上基地配備用としてS-76Cを採用してきました。その後、巡視船搭載機のベル212の後継機が必要となり、このS-76Dが採用されました。

海上保安庁所属のS-76Cは6機、S-76Dは11機が導入されました。その内S-76Cは3機が事故と東日本大震災で登録抹消されており、現在残っているのは3機となっています。

従来の巡視船搭載用ヘリだったベル212はローターブレードが2枚だったのでそのまま巡視船の格納庫に入れることが可能でしたが、S-76Dは4枚でそのまま入らないのでローター折りたたみ機構を備えています。

シコルスキーS-76Dのスペックは、全長16m、全高4.4m、ローター径13.4m、自重3604kg、最大離陸重量5307kg、最高速力155ノット、巡航速力1135ノット、航続距離607海里というもの。

写真のJA918Aは2015年7月6日に三菱商事の保有機として新規登録され、同年9月29日に海上保安庁に移管、同時に定置場が仙台空港から巡視船「せっつ」に変更されています。

巡視船「せっつ」ではJA9607「すま」が搭載機として運用されていましたが、2015年11月19日にこの「しらさぎ」が就役し、「すま」は退役の上カナダに売却されています。


・・・以上、ハートが見える。ef_end_63がお送りしました。

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