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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 潜水艦救難艦ちはや 膨脹式救命筏・救命浮環

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和歌山港・潜水艦救難艦ちはや艦上にて

2014年8月8日に和歌山港で呉地方隊展示訓練に伴う艦艇広報を行った海上自衛隊の潜水艦救難艦ちはや。自分も見学に行き、そこで撮影したちはやの装備品を掲載しています。

今回掲載するのは膨脹式救命筏と救命浮環。どちらも海上自衛隊艦艇に備えられた救命装備なので、纏めて掲載する事にしました。上の写真は膨脹式救命筏です。

膨脹式救命筏はその名の通り膨脹して筏となる救命装備で、艦から乗員が対比する際に使用されます。民間の船でもある程度の大きさの船には装備が義務づけられていますね。

海上自衛隊では民生品をほぼそのまま使用しているようで、複数のメーカーから調達しています。救命筏には様々なタイプがありますが、艦艇に搭載されているのは20~25人乗りの物が多いようですね。

普段の膨脹式救命筏は写真の様に俵型のFRP製コンテナに収められていますが、使用する際は固定索が外れて海面に落下、作動索が引かれて炭酸ガスにより膨脹します。

1つの架台に1個から2個搭載されており、ちはやでは左右合わせて6つの架台に12個が搭載されています。写真の膨脹式救命筏は藤倉ゴム製のFRN-SN-25。

FRN-SN-25は膨脹後は8角形となり、床面積は9.37屬箸覆蠅泙后D螳25名で、それが12個ということはちはやには300名分の救命筏が備えられていることになりますね。

ちはやの乗員数は125名なので、救助した潜水艦乗員の分も考慮に入れているのでしょうかね。

イメージ 2

上方から撮影した膨脹式救命筏。固定索がコンテナの上を通っているのが解りますね。

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側面。この反対側から作動索がコンテナ内部に通っています。

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続いて救命浮環。これも見た目で解る装備品で、艦艇からの転落者や漂流者を発見した時などに投げて使用する浮き輪です。灰色の艦艇色の中でこのオレンジはよく目立ちますね。

コルク材やパルサ材などを固めて布で巻いた物で、ロープが結わえ付けられています。艦名と艦種が書かれているのでいつも撮影してしまいますね。フォントは艦によってバラバラだったりします。

この救命浮環にはロープの他に遭難者の位置を示す自己点火灯や「海中に転落者あり」を示す国際信号旗のO旗が付属しています。

また番号が振られていますが、これは艦橋に一番近いところが1番・2番で、3番以降は艦首から艦尾に向かうにつれて数字が大きくなっていきます。


・・・以上、そんな人間もいるもんだ。ef_end_63がお送りしました。

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