Quantcast
Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2912

陸上自衛隊 73式特大型セミトレーラ@舞鶴基地

$
0
0
イメージ 1

舞鶴基地にて

7月27日に行われた舞鶴基地サマーフェスタ。海上自衛隊のイベントですが、岸壁で陸上自衛隊・航空自衛隊も車両を展示していました。そこで撮影した写真を掲載したいと思います。

航空自衛隊の車両は既に掲載済みで、今回から陸上自衛隊の車両となります。第一弾から地味と言えば地味ですが、マイナー装備の方が書いてて楽しいので気にしない。

舞鶴基地に入って一番最初に撮影したのは、73式特大型セミトレーラ。陸上自衛隊の車両輸送用トレーラは中型セミトレーラ2型Bを撮影したことがありますが、これは初めてですね。

73式特大型セミトレーラは74式戦車の輸送のため開発されたトレーラーで、いわゆる戦車運搬車の一つです。最大積載量は40トン。

総重量38トンの74式戦車のみならず、装軌式装甲車や自走榴弾砲、MLRSなどの輸送にも使用されています。90式戦車は総重量50トンのためそのまま積載する事は不可能ですが、車体と砲塔を分離させれば搭載が可能。

最新の10式戦車は総重量44トンのため、これもそのまま積載できませんが、着脱が容易なモジュール式装甲を装備しているため4トン分の装甲を外せば積載できます。

1973年の制式採用から既に40年以上経過していますが、様々な車両を輸送できる使い勝手の良さから少数ながら調達は続いています。

製造は東急車輌で、東急車輌が製造していたTL型低床式セミトレーラーがベースとなっています。この73式特大型セミトレーラの形式は「TL48H7C3B」というもの。

陸上自衛隊の車両輸送用トレーラは、最大積載量20トンの中型セミトレーラ、40トンの73式特大型セミトレーラ、50トンの特大型運搬車がありますね。

中型セミトレーラは輸送科部隊や後方支援部隊の他に施設科部隊にも配備されており、特大型運搬車は90式戦車を運用する方面隊の方面輸送隊などに配備されています。

この73式特大型セミトレーラは、全長11320mm、全幅3290mm、全高2100mmという大きさで自重は7.9トン。最大積載量は上記の通り40トンで、総重量は47.9トンとなります。

荷台内側の寸法は長さ6400mm、幅3260mm、高さ1220mmとなっています。牽引車を連結した場合の全長は16.87mとなるようですね。

全幅が3mを超えているため平時の公道走行は夜間に限られ、先導車と牽引車に緑の回転灯が必要となります。

写真の73式特大型セミトレーラは中部方面後方支援隊隷下の中部方面輸送隊第305輸送隊に所属しています。第305輸送隊は京都府京都市の桂駐屯地に駐屯している部隊。

この日は第10戦車大隊の74式戦車を舞鶴基地まで輸送してきており、駐車スペースの関係か牽引車は切り離されて近くには居ませんでした。

イメージ 2

後方から撮影した73式特大型セミトレーラ。荷台の高さを抑えるためタイヤの上部に切り欠きがありますね。

荷台にはローディングランプが載せられていますが、このローディングランプは1本が80kgあり、6本で45トンまで耐えることが出来ます。

イメージ 3

最後に銘板と給油表。


・・・以上、一日で12話全部見切ってしまった・・・ぽっぽやがお送りしました。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2912

Trending Articles